日本最初の歴史書である『日本書記』の中で、皇祖である天照大御神は、瓊瓊杵尊が地上に降る際、三つの神勅をお授けになられました。それが「天壌無窮の神勅」、「宝鏡奉斎の神勅」、そして稲穂と共に授けられた「斎庭稲穂の神勅」です。この三つの神勅は三大神勅と呼ばれています。
◆天壌無窮の神勅
[書き下し]
葦原の千五百秋の瑞穂の国は、是吾が子孫の王たるべき地なり。宜しく爾皇孫就きて治らせ。行矣。宝祚の隆えまさむこと、当に天壌と窮りなかるべし。
[原文]
葦原千五百秋之瑞穂国、是吾子孫可王之地也。宜爾皇孫就而治焉。行矣。宝祚之隆、当與天壌無窮者矣。
◆宝鏡奉斎の神勅
[書き下し]
吾が児、此の宝鏡を視まさむこと、当に吾を視るがごとくすべし。與に床を同じくし、殿をひとつにし、以て斎鏡と為すべし。
[原文]
吾児、視此宝鏡、当猶視吾。可与同床共殿、以為斎鏡。
◆斎庭稲穂の神勅
[書き下し]
吾が高天原にきこしめす斎庭の穂を以て、また吾が児にまかせまつるべし。
[原文]
以吾高天原所御斎庭之穂、亦当御於吾児。