明治天皇の御製
全国各地に鎮座する護國神社は明治天皇の深い思召しにより、創建に至ったと伝えられています。明治天皇は和歌をお好みになり、御一代に詠みになった御製(和歌)は93,032首に及び、常に国家国民の繁栄と世界の平和を祈念された尊い大御心を拝することができます。
以下に御製の中より神道にゆかりの深い10首をご紹介いたします。
一、國民もつねにこころをあらはなむ
みもすそ川の清き流に
二、榊葉にかくる鏡をかがみにて
人もこころをみがけとぞ思ふ
三、ちはやぶる神のまもりによりてこそ
わが葦原のくにはやすけれ
四、とこしへに國まもります天地の
神のまつりをおろそかにすな
五、わがくには神のすゑなり神まつる
昔のてぶりわするなよゆめ
六、おごそかにたもたざらめや神世より
うけつぎきたるうらやすのくに
七、めにみえぬ神のこころにかよふこそ
人の心のまことなりけれ
八、あさみどり澄みわたりたる大空の
廣きをおのが心ともがな
九、さしのぼる朝日のごとくさはやかに
もたまほしきはこころなりけり
十、おほぞらにそびえて見ゆるたかねにも
登ればのぼる道はありけり